私は会社でエンジニアとして、約10年間、工場のレイアウト設計を担当してきました。
「人の動線」「作業のしやすさ」「安全性」を考える仕事です。
その経験を活かして、家を建てるときも間取りをすべて自分で設計しました。
10年経った今でも、間取りにほとんど不満はなく、もう一度建てるとしても「同じ間取りにしたい」と思うほどです。
一方で、家具の配置は固定していません。
子どもが生まれたとき、新しい趣味ができたときなど、暮らしが変わるたびに配置を見直しています。
この記事では、そんな私が実践している
「家族が快適に暮らせる家具配置の考え方」を紹介します。
この記事を読むと、
- 家具配置で何から考えればいいかわかる
- 子育て中でも使いやすいレイアウトが作れる
- 自分でレイアウトを判断できる
ようになります。
家具配置に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

家具配置① コンセプトを考える

まず最初にやることは、コンセプトを決めることです。
コンセプトとは、「この部屋をどんな空間にしたいか」というイメージのことです。
リビングのコンセプト例
- 家族みんなが居心地の良い空間にしたい
- 子どもが遊ぶスペースを増やしたい
- おもちゃは子どもが自分で出し入れできる場所に置きたい
このままだと少し抽象的なので、具体的な行動レベルまで落とし込みます。
抽象 → 具体の例
- キッチンへ行く通路は必ず確保する
- ソファの前は広めにスペースを取る
- 床で遊べるエリアを作る
このように、「どう使うか」が見える形にすると、レイアウトが考えやすくなります。
※趣味部屋や書斎も同じ考え方でOKです。
(例:集中したい/すぐ片付けたい/立ち上がりやすくしたい など)
家具配置② コンセプトに合うレイアウト案をできるだけ出す

次は、レイアウト案を思いつく限り出します。
ここでのポイントは、
最初に家具ではなく「通路」から考えること。
通路を先に決める理由
人は毎日同じ動線を何度も使います。
- キッチン → リビング
- リビング → 洗濯機
- ソファ → テーブル
この動線がストレスになると、
どんなにおしゃれでも「使いにくい部屋」になります。
通路の目安
- 通路幅:約60cm
- よく使う通路は、できればもう少し余裕を持つ
通路を確保したあと、
「ここには置けない」を前提に家具を配置していきます。
この段階では、
正解を出そうとせず、案をたくさん出すことが大切です。
家具配置③ 配点を決めて、点数を掛け合わせる

最後に、出したレイアウト案を点数で比較します。
ここで大切なのは、すべてを同じ重さで評価しないことです。
最初に決めたコンセプトには、
「絶対に守りたいこと」と「できれば叶えたいこと」があります。
その差を反映させるために、
あらかじめ配点(重み)を決めてから評価します。
コンセプトごとに配点を決める
まず、各コンセプトの重要度に応じて5点満点で配点を決めます。
リビングの例
- 家族みんなが居心地の良い空間にしたい:配点 3
- 子どもが遊ぶスペースを増やしたい:配点 2
- おもちゃを子どもが出し入れしやすい:配点 1
「これが崩れると意味がない」というものほど、配点を高くします。
② レイアウト案ごとに点数をつける
次に、各レイアウト案について
それぞれのコンセプトを5点満点などで評価します。
例)
- 家族の居心地:4点
- 子どもの遊びやすさ:5点
- 片付けやすさ:3点
③ 点数 × 配点 を掛け合わせる
評価点に、先ほど決めた配点を掛けます。
| コンセプト | 評価点 | 配点 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 家族の居心地 | 4 | 3 | 12 |
| 子どもの遊びやすさ | 5 | 2 | 10 |
| 片付けやすさ | 3 | 1 | 3 |
合計:25点
この計算を、すべてのレイアウト案で行います。
④ 合計点が一番高いレイアウトを選ぶ
合計点が一番高いレイアウトが、
今の暮らしにとって最適な配置です。
この方法の良いところは、
- 感覚だけで決めなくていい
- 優先順位がブレない
- 家族に説明しやすい
という点です。
家具配置は「暮らしに合わせて変えていい」

家具配置は、一度決めたら終わりではありません。
- 子どもの成長
- 家族構成の変化
- 趣味や働き方の変化
暮らしが変われば、最適な配置も変わります。
コンセプト → 案出し → 点数評価
この考え方を身につけておくと、
その都度、自分で快適なレイアウトを作れるようになります。
ぜひ、今の暮らしに合う家具配置を考えてみてください。

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